36時間断食12時間食事ダイエット。

このダイエットは、食事の時間をマネジメントします。

これまでも、食事時間を8時間/日以内にするダイエットがありましたが、
今回、ご紹介するのは、米国で研究されている、断食と食事の時間を繰り返す
「36時間断食/12時間断食」です。
冒頭、説明した通り断食と食事を繰り返すダイエットは、時間も様々で存在していました。

今回は、Alternate Day Fasting(ADF)と呼ばれる断食法が実際に60人の被験者に対して
実験した研究成果が発表になりました。
研究者は、グラーツ大学分子生物科学研究機関のフランク・モデオ教授です。
ADFはこれまで臨床試験が行われていないことに着目し、
人を被験者とした実験を行いました。

4週間にわたって60人の被験者に対し臨床試験を行いました。
試験は二つのグループに分けました。
1つは、ランダムにADFの食事、もうひとつは、自由な時間に食事を提供しました。

臨床試験を始めるにあたり、当然ながら標準的な体型でかつ健康体であることを検査してから望みました。

ADFの食事グループは、断食の時間中に物を食べていないことを確認するため、
常にグルコースの値をモニタリングしていました。
さらには、断食期間中は、日誌とともに口頭で食事の内容を確認しました。
全員、食事以外は日常の生活をおくってもらいました。
さらに、研究者は既に6カ月以上ADFを行っている人を集め、ADFを行っていない人と生物学な指標について比較しています。
これは、長期にわたるADFが体にとって安全かどうかに焦点を当てたもの。

ADFグループは食事可能な12時間の間、自由に食事を取ることができましたが、
研究者は「通常の食事ができる12時間の間で、断食で失われたカロリーの全てを埋めることはありませんでした」
と語っています。

これにより、ADFグループは平均的にみて、通常の摂取カロリーの35%を制限し、
4週間で平均3.5kgの減量に成功したとのこと。

この他、ADFグループに見られた生物学的影響は以下の通り。
・ねずみを対象とした実験でアミノ酸を制限することは寿命の延長と関連していることが示されたが、
ADFグループの被験者はアミノ酸のダウン‐レギュレーションがみられた。
・断食をしていない日でも連続的にケトン体のアップレギュレーションがみられた。
これは健康をさまざまな面で促進するといえる。
・炎症や加齢に伴う疾患に関係する「sICAM-1」レベルが減少した。
・甲状腺の機能を低下させることなくトリヨードサイロニンレベルを低くすることに成功した。
過去の研究によりトリヨードサイロニンレベルが低いことは長寿と関連すると考えられている。
・コレステロールレベルが低下した。
・おなか回りの脂肪が減少した。

また、過去の研究では食事によるカロリー制限は栄養失調や免疫低下を引き起こすとされていましたが、
ADFの場合は6カ月続けても被験者の免疫が安定していたという点を研究者は強調しています。

絶食によるカロリー制限がなぜ有益な効果を生み出すのかという理由はまだはっきりしていないものの、
Madeo氏は「この理由は進化の過程にあるかもしれません。私たちの生理は『過剰な食事』と『それに続く断食』に慣れ親しんできました。ADFが老化を抑制するオートファジー機構のスイッチを入れるのに対し、連続的な低カロリー摂取はこれを妨げます」と述べています。

しかし、多くのメリットを認めつつも、研究者はADFを日常的な食事方法とすべきではないとしています。
「肥満だと診断された人が何カ月か行う食事法として行う場合や、炎症による治療の疾患としてはよいと考えています」
「しかし、日常的な食事として取り入れるまでには、さらなる研究が必要です。
また感染症にかかっている場合は免疫系がウイルスと戦うためのエネルギーを必要とするので断食を行うべきではありません。
厳しい食事制限を行う前には医師の助言を求めてください」とMadeo氏は述べました。

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