なぜ炭水化物を食べたくなるの?

 

なぜ、炭水化物を食べたくなるのか?


日常生活の中で無性に甘いものや大量の炭水化物を食べたくなります。
では、どうして甘いものや炭水化物を食べたくなるのか?
脳科学者で肥満の専門家であるDr,Achim がその疑問を解明しました。


■ 脳は、燃費が悪い。

人の脳は、体重との比率でみてみると、わずか2%しかありません。
しかし、脳は人が摂取する炭水化物の半分を消費するのです。
「燃費が悪く非効率な」器官です。

その脳の燃料となるのが、でんぷんやショ糖などの炭水化物を分解して得られる『グルコース』です。
この分解されたグルコースのおかげで、炭水化物や糖質を摂取すると速やかに体へエネルギーを供給できるのです。

■ ストレスなどの精神的ショックが問題。

脳は、外的・精神的にストレスを感じると、通常よりも『12%も多く』グルコースが必要になります。
人は、その脳の指示に従い、ケーキやポテト、ごはん類の主食を食べるのです。

とくに、精神的なストレスを受けると認知活動が低くなるため、
食事で得られるグルコースを補給して、認知活動を回復しようとするのです。

しかし、ストレスショックに対する食事は、肥満につながり、ひいては生活習慣病を引き起こす原因となります。
グルコースが不足すると体内の各部位から送られてくる活動情報を遮断し、
グルコースを供給することを優先的に行うよう強い命令が出ます。

■ 実験 

  脳と炭水化物の関係をDr,Achimは、40人もの被験者を通じて実験しました。

  ○ 二つのセッションに分けて実験しました。


① 被験者が見知らぬ人の前で10分間のスピーチをし、その後で1時間にわたりビュッフェ形式の食事を取る。
② 被験者はスピーチをせずに、同じく1時間の食事を取る。

セッションでは食事の前に、ストレスに応じて分泌されるホルモンの濃度(コルチゾールとアドレナリン)を測定しました。
その結果、①のセッションを行った方が被験者の血中ストレスホルモン濃度は高くなり、
ビュッフェで食べる炭水化物の量も平均で34g多くなりました。

このように人は、ストレスを受けると炭水化物や甘いものを通常よりも多く欲します。

■ 対策

仕事中にどうしてもチョコレートが食べたくなったら、我慢せずに食べてしまった方がいいとしています。
仕事は、どうしてもストレスを感じることが多く、チョコレートを食べることによって脳の働きが回復するとともに、
リラックスして仕事を続けられ、精神的にも体調管理にも有効です。

■ 食べたい欲求を我慢した場合

脳は脂肪や筋肉からグルコースを取り出して脳へ供給しますが、
これはさらなるストレスホルモンを分泌する可能性があります。

結果、精神状態に影響があるだけでなく、長期的には心臓病や脳卒中のリスクが高まるのです。

■ 赤ちゃんもストレスはある。

甘いものへの欲求は、大人ばかりか赤ちゃんも同様にあるのです。
赤ちゃんは、脳の占める割合が多いため、エネルギーがすぐに不足します。
だから、甘いものを好むのです。
母乳には糖質が含まれており、母乳を飲むことで糖を補給することができるのです。

大人になるにつれ、甘いものを好む人は減少しますが、
大人であっても、男性でも甘いものが好きな人はいます。
生活環境が食べ物の好みに与える影響は強く、
たとえば幼児期に強いストレスを経験した人は、大人になっても甘いものを好む傾向があるそうです。

■ まとめ

甘いものや炭水化物の食べ過ぎは体に悪影響を及ぼします。
食生活が乱れる大きな原因はストレスであり、
甘いものや炭水化物を控えたい場合はストレスの強い環境から抜け出すことが必要になります。

甘いものや炭水化物を食べ過ぎてしまう多くの人は、「自己管理ができないない人だ」とビジネス社会でも敬遠されがちですが、
その欲求の背後にはストレスがあるかもしれないのです。
だから、少量で良いので糖質をとることで、肥満体質を改善することができるのです。

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